親の仕事にどう関わるか①

ライムライトの仕事部屋
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僕が父の仕事に最初に関わったのは本業である、映像の仕事からでした。

20代後半、制作会社に入って企業VPの制作をする傍ら、個人の映像制作も続けていて、僕と仲間が主催するイベントを父も観に来てくれていました。当時の僕はバンドのメンバーと一緒に、ミュージックビデオを作ったり、そのミュージックビデオの映像とステージ上のパフォーマンスがピッタリ一致するような実験的なシステムを作ったりして、精力的に活動していました。

その辺の話はいずれまたお話しします。とにかく、父は僕が映像を撮影し、編集し、上映できること、そしてイベントの運営ができることを知ったわけです。

最初に父から頼まれたのは、発表会の記録映像でした。これまで外注していたバレエの発表会を撮影し、編集し、DVD(当時はVHSも)にして販売するというお仕事をやってくれないか、と。

正直、舞台の撮影はそれまでやったことがなかったので、初回は色々とやらかしました。バレエの動きに合わせたカメラワークや、照明や音響に合わせたセッティングを知らずにやってしまったので。

「こんな出来では来年からは任せられない」と言われましたが、そこから色々と改善を重ね、今も発表会の撮影を行っています。現在は有難いことに他の教室からも声を掛けてもらえるようになりました。

本来、一度失敗したら2度と注文されることはない世界なので、セカンドチャンスをもらえたことはありがたかったです。

イベントでの上映

次に一緒に仕事をしたのは、2006年のメルパルクホール*です。当時父が副理事を勤めていたバレエ団の公演で、映像を使った演出をしたいということで、相談を受けました。

*メルパルクホール東京 1500人を収容する大型ホール。2022年9月30日閉館

踊りと映像を融合させた新たな表現を探る実験的なテーマで、音楽と映像を融合させたイベントをやっていた息子の顔が浮かんだのか、予算内でやってくれそうだと皮算用したのかわかりませんが、声をかけてもらいました。

そこでは、ステージ上に浮かぶ大きな風船にダンサーが踊る映像を映写させたり、舞台上に3面の大型スクリーンを並べて、ダンサーが舞台上から舞台袖に移動すると、今度は映像の中に登場し、舞台と映像の中を縦横無尽に踊り回るような作品を上映しました。

その頃は、僕も個人の活動の他に、制作会社で企業の新商品発表会や展示会などの映像制作をしており、機材の手配やスタッフィング、上映手法にノウハウを積んでいたこと、お堅い起業相手ではできない思い切った表現をしてみたいというフラストレーションが溜まっていたこともあり、かなり実験的なパフォーマンスを大勢のお客さんの前で披露することができました。

余談ですが、実はこの公演には僕の妻もプリンシパルとして参加しており、妻のことを最初に知ったのもこの頃でした。

この公演を皮切りに、父の舞台で映像が必要な時は定期的に声がかかるようになり、翌年には上海の国立大劇院で日中国交正常化35周年の記念公演に映像で参加させてもらいました。

別のブログにも書きましたが、妻との交際のきっかけになったのも、父が振り付けをする作品に僕が映像で参加し、妻がプリンシパルとして参加していたからです。

まとめ

はい、今回はこれでお終いです。

仕事のきっかけを得るのに血縁関係があるのは有利かと問われれば、これは素直にそうだと思います。ですが、与えられた機会を活かして、一緒にビジネスを拡大できるかどうかは、リアルに実力が問われる部分だと思います。

当時はまだ妻とのお付き合いも始まっていませんし、バレエ教室を継ぐ予定もなかったのですが、今思えば自分の専門分野で父と仕事ができたのは、仕事上の信頼感を得る上でとても良かったと思います。

父からすると発注から納品、評価まで、僕がどのような仕事ぶりなのかを知ることができたわけです。

今回は父との仕事のきっかけを書きましたが、バレエ教室の運営に関わるのはもっと後で、新型コロナウイルスが蔓延したのがきっかけでした。そのことは、次回のブログに書きます。

 


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