自己紹介④

ライムライトの仕事部屋
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「ウチの家業は親の代でおしまい。」そう思っていた。

僕には5歳になる息子がいます。バレエって4歳くらいからはじめられるので、親としては「そろそろ…」という気持ちはありますが、なかなか乗り気になってくれる方法が見つかりません。

僕の場合、スタートが遅すぎました。バレエに興味を示さない僕に両親もしびれを切らしたのか、小4の頃、レッスンをするたびにお小遣いをくれるという謎の約束で、2歳下の男の子と一緒に父からレッスンを受けたことがあります。レッスンを受けている立場なのに、なぜかギャラをもらっていました。

ただ、9歳の僕にはタイツをはいてレッスンするのがなんだか恥ずかしくて、長く続きませんでした。 僕と一緒に練習をした2歳下の男の子はそのままバレエを続けて、今や立派な教室を持つ先生になっています。

「ウチの家業は親の代でおしまいなんだ。」そう思っていました。

30代後半。妻と結婚、親の仕事を継ぐことに。

実は、妻と僕のキューピットは父なんです。

子供の僕にとって稽古場という空間は、普段は遊び場何ですが、一度レッスンが始まると、知らないお姉さんたちがたくさんやって来て、近寄り難い空間に変わりました。何回か稽古中に侵入したことはあるのですが、親も生徒も「ここはお前の居場所じゃない」感が凄いんです。あたり前だけど。

大人になり、父の舞台で映像を使う時は僕も稽古場に入ります。そんな時でも、やはり稽古場で親と一緒にいるのは、なんとも場違いで肩身の狭い気持ちになります。そんなわけで、教室に通う生徒さんとはあまり関わって来ませんでした。

一方、妻は教室の生徒ではなく、父が振り付けをする作品にプリンシパルとして呼ばれた、バレエ団のゲストでした。そのバレエ団とは何度かお仕事をする機会があり、妻のことは以前から知っていましたが、個人的な関わりは一切ありませんでした。

2014年の1月、僕は父の作品に映像スタッフとして参加することになり、そこで初めて妻と会話をすることになります。ただ、先述した稽古場の呪縛(?)によって、稽古場の僕はひたすら気配を消して、必要な時しか発言しません。20代の時に一度だけ当時付き合っていた彼女を両親に紹介したことがあったのですが、それ以来、30代後半になっても浮いた話がない僕を父が心配したのでしょうか、僕に「〇〇ちゃん(妻の名前)と外で会ってみる気はないか」と言って来たのです。全く別のところで妻にもそのようなことを尋ねたようです。

これハッキリ言ってパワハラです。だって振付家からそんなことを言われたら雇われているダンサーは断りづらいに決まっていますよね。父は僕に聞くよりも先に妻に聞いていたみたいで、稽古場で何も知らない僕と顔を合わせずらくなってしまって困っていたようです。父から提案を受けてからは、妻に「お互い本番をまず無事に終わらせることに集中しましょう。」とメールを送りました。

あとから妻に聞いた話ですが、やはり最初は仕方なしにお付き合いで食事に来てくれたみたいです。その時の印象が稽古場での印象と違い、よく喋る明るい人間だったので、ビックリしたみたいです。僕にとっては稽古場の呪縛から解放され、踊りに向かう彼女へのリスペクトや共感を伝えることができて、とても楽しい時間でした。

そのあと2回、3回と食事に来てもらえて、お付き合いするようになり、ほどなくして結婚を前提に二人暮らしを始め、1年半くらい一緒に生活したあと、2016年、正式に籍を入れました。

父親の代で終わると思っていたバレエ教室ですが、プリンシパルの妻との結婚を機に、継続の道筋が開けたわけです。僕一人の力ではどうすることもできず、またゲストである妻一人でもどうすることもできなかった、二人の新しい未来が開けたのです。

まとめ

はい、今回はこれでお終いです。

一応、父の名誉のために言っておきますが、それまで父がダンサーを僕に紹介するなんてことは一度もありませんでしたし、浮いた話の多いバレエ界でも珍しいほど愛妻家で、家が大好きなインドア派人間です。(僕もそうです)

なんであんなこと言ったのでしょう?きっと妻の顔立ちがウチの母に少し似ていて、タイプだったのかな(笑)

 


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