2025年版｜よく読まれた記事ベスト3と、今年のマイベスト

早いもので2025年もあとわずかですね。

今日は少し立ち止まって、2年前にはじめたこれまでのブログを振り返ってみようと思います。
普段はあまりアクセス数を気にしていないのですが、
「どんな記事が、どんな理由で読まれてきたのか」を見返すことは、
自分自身の思考の軌跡と、読者のみなさんの興味関心を知るバロメーターです。

今回は、
これまでで一番読まれた記事ベスト3と、
個人的に選ぶ今年度ベストの記事をまとめてみようと思います。

これまでで一番読まれた記事ベスト3

第3位　世界のバレエ学校のバレエ以外の課目を比較してみた

「世界のバレエ学校では、クラシック・バレエ以外にどんな課目が教えられているのかな？」
そんな素朴な疑問から書いた記事です。

演技、音楽理論、解剖学、即興、歴史、語学など、
ダンサー育成を「テクニックの習得」だけでなく、
より総合的な教育として捉えている事例を紹介しました。

バレエ学校で教えている踊りに関係する科目は、海外留学を検討されている方の興味を引くところだと思いますし、そういった情報は調べれば入手できると思います。

僕が調べていて一番驚いたのは、海外のバレエ教室では一般教科の成績が悪ければ、たとえ踊りが優秀でも進学できないという点です。

ここにバレエ教育を単なる技術育成ではなく、一流の「文化人」を育てようとする、西欧の眼差しを見た気がしました。

指導者、保護者、進路を考える生徒など、
読む立場によって違う引っかかり方をする。
そうした“間口の広さ”が、長く読まれている理由なのかもしれません。

第2位　バレエ発表会と著作権

正直、おカタイ内容なので2位は意外でした。

発表会シーズンが近づくと、毎年アクセスが増えているので、
あまり積極的に話題にされるテーマではないけれど、
バレエに限らず、発表会を主催する教室にとっては切実で、
必要に迫られて検索されている記事なのかなと思います。

音楽の使用、映像撮影、DVD販売、SNSへの掲載。
現場では当たり前に行われている一方で、
どこまでが問題なくて、どこからがグレーなのか、
はっきり説明される機会は多くありません。

このブログでは、YAMAHA音楽教室で使用する音楽に対して、
JASRACが著作権料の支払いを要求した実例を基に、楽曲使用者と管理団体、作曲者の関係を
紹介し、生徒が演奏するか、教師が演奏するかで明確な線引きがあることを書きました。

僕のブログの中でも、
かなり“仕事寄り”の一本です。

第1位　ダンサーがもらうと困る意外な贈り物

これまでで最も読まれているのが、この記事です。

「ダンサーに何か贈りたい」
「差し入れを考えている」
そんなタイミングで、検索されているのだと思います。

タイトルは少し軽めですが、
書いている内容は、ダンサーの身体や生活を知らないと
なかなか見えてこない話だと思います。

善意で贈ったものが、
じつは扱いに困ってしまう。
このズレは、ダンサーと観る側の距離感を象徴しているようにも感じます。

専門的すぎず、
かといって内輪話にもならない。
このバランスが、多くの人に届いた理由なのかもしれません。

ライムライトが選ぶ、今年度マイベスト記事

「みんなで作るって、どんな気持ち？」——田んぼアートから考える日本のバレエ

田んぼアートを切り口に、日本独自の表現を考えたこの記事を、今年のマイベスト記事に選びました。

個人の才能やスター性ではなく、
みんなで作る／共有する表現という視点から、
日本独自の表現を見つめ、そこから日本のバレエのあり方を考えました。

田んぼアートは、記事を書きながら
「これは来年、絶対に現地で体験したい！」と思ったテーマです。

もしかしたら、今後あっという間に海外の観光客でいっぱいになってしまうかもしれないアートなので、興味を持たれた方はお早めに足を運んでみてください。

まとめ：バレエが広がるための“もうひとつの回路”

振り返ってみると、
アクセス数の多かった記事は、バレエの内部からではなく、
少し外側から見た実践的な話でした。

今回はアクセス数を基準にランキングを作りましたが、
記事の価値を測る軸は、それだけではありません。

すぐに役立つけれど、すぐに消費されてしまう話よりも、
時間が経ってからふと思い出されるような文章。
これからも、そんな記事をこの場所に残していけたらと思っています。

今年も読んでくださり、ありがとうございました。

 

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